グレートマザー物語

2007年12月中旬に一通のメールが届きました。「パスポートを取ってる。お正月休みに行くから部屋に泊めて」と。母からでした。この時点でウチの両親は海外に行ったことありません。以前、海外旅行を勧めると「日本にも行ったことがない場所がいっぱいあるのに海外なんて。」それが口癖でした。

12月下旬。私は仕事でいっぱいいっぱい。両親を泊める余裕なんてなかった。「日程をずらしてくれ。それができないのならホテルを取ってくれ。」今読み返すとストレートで冷たいメールを送ってしまった。返事はありませんでした。頭の片隅では気になりつつもそれどころではなく出発予定日前日。「○○ホテルに泊まる」と短いメールを受信。当日そのホテルのフロントへ行きました。日本語は分からないらしく筆談をし電話を繋いでもらう。4コール目で繋がり向こう側から母の声が聞こえた。しばらくしてエレベータから出てくる二人。「まだ一ヶ月だろ。」と声をかけたのですが、やっぱりうれしかった。

でだ。到着三日目。「昨日高雄に行って来た」と。「あそこは良いところだぞ。」高雄までは新幹線で2~3時間(うろ覚え)。日本だと福岡(台北)から鹿児島(高雄)みたいな感じ。私はまだ行ってないですよ。母は「お店の位置聞いてくる」って英語も中国語も話せないのに普通に道行く人に話しかける。父は TOYOTA が多い、あのバイクのメーカはどこだ?といつものまま。車の修理工場をじっと覗いていたとか。なんだかんでウチの両親スゲーなと再認識してしまった。

来てくれてありがとう。次はホテル代持ちますのでもっと良いところに泊まってください。

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