原付旅行南九州 1600km & 種子島 H2A F-3 No.9

一晩明けて

打ち上げ成功から一晩明けて、愛媛の兄さんから『宇宙へのパスポート』 笹本 祐一 (著)を頂いた。フェリーが出るまでの時間はお互い別行動をとることになった。テントを片付けて出発する。

種子島にあるマングローブ林、いつも横を通る度に撮ろう撮ろうと思ってましたが結局、最終日となった。しかも満ち潮、湿地があってナンボのもんでしょ…微妙だ、と思いながらも写真に収めた。昼過ぎにフェリーに乗るため種子島を北上する。大きい島だと再確認。

フェリーで鹿児島へ戻る。ところが着くのが遅かったせいか、キャンセル待ちとなった。種子島~屋久島のフェリーでまた屋久島へ行こうかとも思ったけど船の整備とやらで人しか乗らないらしい、非常に残念。北側は回っていないし、別にもう1日いてもいいな、と考えがよぎる。旅客用の通路はフォークリフトで運ばれていた。いかにも南の島だなとシャッターを切った。港で働いてるフォークリフト乗りはプロだ、すばやく車を回転させ角度を合わせ、あらゆる荷物を確実に無駄なくフェリーに積み込んで行った。港にエンジン音とリフトを上げ下げするモーター音が響く、見てるだけでずいぶんヒマつぶしになった。

フェリー

フェリー乗り場で桜島YHで会ったモンキーの兄さんと再会。しばし話をするがロケットは別の場所で見たようだ。お互い成功を祝う。

MTX(フレームだけ見ると125ccにしか見えない)はどうやら原付と思われなかったようで優先的に無事乗船。帰るとなるとなんだかさみしい。すでに2等は一杯だったので甲板にゴザひいてお昼寝。影が移動すると暑くて目が覚めた。フェリーに乗ってる種子島で知り合った人とお話をする。愛媛ナンバーの方は今日無理矢理帰るらしい。二人で黒砂糖をほおばりながら連絡先を交換した。

夕方、鹿児島に上陸。帰りになるとちょっと金銭的に守りに入ってしまい、桜島YHに泊まる予定が、フェリーで知り合った方と国分市の無料キャンプ場へ向かう。250ccの後を必死に原付で追い掛けた。雨で路面は濡れてたし、もう夜中で恐いのなんのって。久々に見るコンビニに感動しつつスーパーで値引きされたお惣菜を買う。黒酢の冷やし中華を買ったが、甘さとすっぱさが染み渡る、一人旅ですっぱいものってあんまり食べないからたいへんうまかった。

荒平天神

一晩空けて今日も快晴。一路、佐多岬へ。南下中、対向車線に再びモンキーの兄さんを発見。お互い「どっかで見たバイクが走ってると思ったんだよ。」と笑いながら話す。昨日は桜島YHに泊まって今日宮崎から東京へ帰るそうだ。たぶんホントの別れ。このページを見る可能性はあるのだろうか?写真は荒平天神。主奉神 菅原道真 もちろん学問の神様。絵みたいな神社だ。

公園

途中あった公園。休憩ついでに立ち寄り。ご立派。

南へ南へ、たまにバイクとすれ違うがみんなとんでもなくゴキゲン、ピースサインが飛び交う。ここは特別な場所なんだろう。佐多岬への有料道路は歩きとか自転車で通れないので有名(悪い意味)です。人力旅行者は早朝とかに隠れて通るらしい。駐車場から灯台は15分ほど歩き。うだるような暑さだった。崖をのぞくと南色の海。

佐多岬

本土最南端。沖縄の存在が気になる表現。

佐多岬

展望台。ヒッチ、自転車など落書き多数。カップルが邪魔で反対側に行けず、落ちろ海へ。この面、中央より左寄り目の高さにボールペンで「H2AF-3成功の後で」 と書き込んだ。また、今度。

最南端バス停、横に止まってたバスの運ちゃんはヒマそうでぼけーっとしておりました。こういう地名の写真大好き。

大根占から指宿へフェリー。上は夕方の山川港。夕方、一人旅、フェリー、演歌ですか?もの悲しい雰囲気でフェリーに揺られる。キャンプ場を探したけど適当なのがなく指宿YHで1泊する。ずーっとテントだったので早い目にベッド入ってうつらうつらしてると、同室の方が入ってきた。40代ぐらいのおっちゃんだった。

「○×■▼♂・・・」

寝ぼけてたのもあってよく聞き取れず、九州弁はわかんないな、とか思ってると文章の中に”マレーシア”って単語をヒアリング。

「♂♪○■▲トウキョウ?」

と聞かれたので

「オー、フロムエヒメ。」

と返して会話終了。そのまま眠りに落ちて行きましたとさ。「Do you know Ehime?」ぐらい言って会話を広げろよ俺。反省。