青春18キップで屋久島へ No.6 「ターミナルで捕まる」

帰宅準備

12時間睡眠になった。さぁて、帰ろうか。昨日山ではみぞれまじりの雨が降ったけれど今朝は暖かくTシャツ一枚で過ごせた。昼過ぎにフェリーがでるので午前中テントを干したり、歯磨いたりのんびり撤収。もう来なくなるのか、と思いながら家のように知り尽くし、いろんな人に出会ったキャンプ場を後にする。

歩き慣れた道通学路のように歩き慣れた道を戻り、お世話になった観光センターでお礼をいう。フェリーに乗る前に海の見える公園で弁当を使う。ぽかぽか暖かく気持ちイイ・・

ひょいと一般の観光客っぽいおっさんが寄って来た。最初はまぁ普通に話していたのだが雪で山に登れなくなったのが不満なのか「役場がもっと山についての情報を把握していないといけない。」など、文句を言い出した。今までいい気分でいた俺は、いらっとして「役場は役場の仕事があるでしょう」とか、反論をした。後輩は支援をしてくれない(なんか言えよ、とか思ってると)おっさんが友達だかなんだかに呼ばれ去って行った、塩まきたくなった。

鹿児島到着

銃弾の痕その後、フェリーで鹿児島へ。暗くなるまで西郷さん見たり鹿児島観光をしてまたも、桜島行きフェリーターミナルへ向かう。今思えば近くにYHがあったのに。

ここで災厄が訪れるとは二人とも予想していなかった。この日はターミナルで寝てる人は少なかった(大体寝るの禁止なんだけど)。また、隅っこに陣取って寝る、が覚めやらぬ興奮で寝れない。小さくウィィィンと鳴っているモーター音が寝れない原因かと思い、場所を移そうとターミナル内をうろうろする。

新たな場所を見つけ(トイレの前ってのがそもそも間違ってたのだが)うとうとしかかると後輩がおっさんに話し掛けられる。俺は寝たふりをしてやり過ごそうとしていたが、なかなか帰らない。ターミナル内に寝泊りしている人々とも仲が良いらしく仲間が増殖していく。後輩は延々ループする話を2時間近くされた上、コーヒーを3本おごってもらって部屋に誘われていた。俺はひたすら目をつぶっている。おっさんが帰った後、後輩はトイレでコーヒーをリバースしていました。ご愁傷様です。結局俺も目がさえて二人で愚痴りながら朝を待ったのでありました。帰りの電車ではずーっと、舟こぎながら帰宅したのでありました。