まだ身体が揺れている気がする

台湾の東にある亀山島へ行ってきた。亀山島は台北から車で1時間半ほどの頭城の沖にある休火山島。下記の地図の真ん中にある小さい島で、面積は2.8平方kmほど。島周辺ではイルカウォッチングができたり、火山島のため海中から温泉が噴出していたりと見所は満載。この豊かな自然を守るために1日の上陸人数に制限があり、日本からはちょっと行きづらいところ(自慢げ)。


檢視較大的地圖

ここ1週間の台北は快晴で青空と海に浮かぶ緑の島を思い描いていた。当日、出発前に気象衛星の画像をチェックすると台湾の東に大きな雲のカタマリがあり、明らかに雨が降りそう。久々に雨男パワーが炸裂しちまったかと思いつつ島に着いてみると曇りながらも晴れ間が見えた。よしよし。早速、準備運動なしで海抜0メートルから398mまでを登る。水曜どうでしょうのジャングルみたいで、山頂に着くと生まれたての子鹿のようにぷるぷるしてました。一日経ってふくらはぎが激しい筋肉痛に襲われている。

亀山島の最高点「401高地」からの風景。山の標高398m+展望台の高さ3mで401高地と名付けられて、別に戦場だったわけではない。右側の海面が濁っているのは海中温泉のためで、山頂でも風の方向によっては少し硫黄の香りがした。

一緒に山へ登った人の中に、日本語を自在に操るアメリカ人の方(♂)がいた。学生時代に日本語を勉強していて、日本に2年半住んだことがあり日本語がとても上手い。なんでこんな辺鄙な島で日本語ができるアメリカ人と会いますか。一緒にお酒を飲みに行く約束をしてメールアドレスを渡した。連絡が来れば良いなぁ。

雨男パワーは帰りの太平洋上で炸裂してしまう。嵐に遭遇して、4~5メートルぐらいの波が押し寄せて船は左右に傾き、直近で雷が鳴り響き、ガチで沈没した時の段取りを考えてしまった。ただ、ガイドの人は荒れる船上で立ったまま弁当を使ってたのでよくあることなのかもしれない。港に無事接岸した時に船内から拍手が沸き起こったのは本当の話だ。

疲れたけどいろいろあってテンション上がった。

台南はTシャツだった

仕事中に忙しかったので生返事をしていたら週末に台南と嘉義(ジャーイー)に連れて行かれた。嘉義なんて台湾に住んでるか、よっぽど台湾を好きな人しか知らないマニアックな土地だろうなんて思っていると、我々が台湾をイメージした時にピッタリくるような、原色の看板溢れるエネルギッシュな場所だった。これからは南部の時代が来る。

台南市

嘉義の「噴水雞肉飯」で食べた雞肉飯(鶏肉ご飯)40元(約120円)。お店の名前は店内に鶏肉が吹き出る噴水がなくて、近くのロータリーに噴水があった から名付けられたそう。あまりの旨さに会話なく黙々と食べた。嘉義の鶏肉恐るべし。

台南の雞肉飯

台南の「陳家蚵捲」で食べたエビの揚げ物。衣は天ぷらに近くてサクサク。プリプリした海老が潜んでいて甘辛タレに付けると絶妙。また男3人で黙々と食す。

海老てんぷら

「陳家蚵捲」で食べた蚵仔煎(オアチェン:牡蠣入りオムレツ)。これは普通。台北の夜市で十分だ。

オアチェン

台南の「安平豆花」の香濃鮮奶豆花(紅豆)35元(約105円)。大豆の香りと牛乳のコクと小豆の甘さのバランスが絶妙。

豆花

台湾の美味しい食べ物って感動があるのが不思議。日本で美味しい食べ物に出会っても「ああ、美味しいなぁ」で終わるけど、台湾だと、マヂで!ってなる。考え方の違いと文化の近さが合わさって味の感動が生まれるのかなんて思ったり。台南はオススメです。

北回帰線が通る場所にある記念碑。夕暮れ時は夏の終わりのような切ない香りがする場所だった。1月末なのに26℃以上あったりするのも原因か。さすが熱 帯。

北回帰線

七股鹽山。塩田があるところで塩の山です。昔は白かったらしいのですが今は灰色で汚い。定期的に新しい塩を乗せてください<台南政府様。

塩の山

七股鹽山の近くにある牡蠣の養殖場で終了。次は高雄か。

カキの養殖

台北を観光する

重要ゲストが来台しましたので台北のメジャー観光地を一緒にうろうろする。士林夜市、中正記念堂、台北101、鼎泰豐、故宮博物館、師大夜市、猫カフェ、臭豆腐、足裏マッサージ、小吃、小吃、とこってり台北を味わう。見たモノ、食べたモノを思い返すと、台北はやっぱり観光都市だ。

夜市の果物

士林夜市のフルーツを売る屋台に今までに見たことのない、果肉が赤いグァバがあったので買ってみる。普通のグァバより甘い、けど、かるーくゲロの味がしました。熟したというか腐る手前って言うか。微妙にお腹の調子がわるいのはこのせいか。

中正記念堂

中正記念堂で衛兵交代を見る。室内で行うので見える場所が限られるため忠烈祠の方が見学しやすい。

台北101

天気が悪く最上階が霞む台北101。展望台のチケット売り場で、今、行っても何も見えません、と言われて退散する。

ミックスフルーツかき氷

永康街の冰館でミックスフルーツかき氷を食べる。日中の気温は20℃前半なので、12月だろうが余裕で食べられる。写真のかき氷は昔に比べて、お皿が小さくなってねぇか?と言う説あり。

猫カフェ

猫カフェ。アンニュイな猫。

臭豆腐

歓迎イベントには外せない揚げ臭豆腐。久々に食べるとやっぱり臭い。匂いの割に味が良いと思ったことがないのですがどうなんでしょう。うま味を足しているわけでなく臭いだけというか。。

生煎包

師大夜市にあるいつも行列の生煎包屋さん。肉汁たっぷり。

えー、このエントリーには関係のない、いろいろと手順を無視した勢いだけのプランが進行(?)中。冷静になると明らかにつじつまが合わない。でも、世の中そんなものか?

坪林(ピンリン)に行ってきた

坪林は台北の南東にある小さな町。包種茶が有名でお茶の博物館があります。台北駅近くからバスに乗り込み1時間半ぐらいかかりました。

坪林

坪林の町並み

まず坪林茶葉博物館に入ります。台湾のお茶に関する展示がある博物館。

坪林茶葉博物館

展示の目玉はやけにリアルな再現人形。最初見た時、あのおっちゃん展示スペースの中に入って何してるんだろうと思いました。深夜になると絶対動いてるな。

展示人形

老街をぶらぶら歩く。

坪林の老街

終わり。

えーと、うすうす気づいていたんですが台湾ってどこ行っても大体同じ物ばかり。見所勝負すると愛媛県1県だけでも勝つんじゃないかなぁ。というわけで一人旅はしばらく封印しよう。休日は引きこもろう。

ビターな誕生日

DS Music Restaurant

会社の野郎どもでDSに行きました。旅旅台北の記事はこちら。見ての通りウェイトレスがナース服。ノリも良い。

ご飯食べてる時にデジカメをテーブルに出してたら「xxxしていい?」(xxxは聞き取れず)と聞かれて「OKー」と答えると中の写真を見始めた。「撮って良い?」かと思ったんだけど違ったんだ。台湾の人って「写真見て良い?」ってのがよくあります。なんでだろ。それからパチパチ撮り始めたのでその中の1枚を載せてみる。実物の方がキレイでした。

ちなみに見た目だけのイロモノ系お店かと思いきや味もしっかりしてます。さすが台湾だ。お酒の種類も多くヘタな日式居酒屋行くより良い。1人1,000元ぐらい出せば気持ちよく酔っぱらえて美味しい料理が味わえます。台湾感覚だと高いけど観光旅行なら痛くなし。オススメです。

大渓に行ってきた

部屋で腐ってるのもアレなので大渓(たーしー)に行ってきました。大渓は桃園から山に向かったところにある小さな町。名前の通り大きな渓流に面しています。昔は台北から来た商船が停泊していたそう。200~300の商船が灯す漁火がとてもきれいだったとか。今では河床が堆積物で埋まり船は入れません。当時の面影を残す古い街並みがあるのみ。

台北から大渓行きのバス停

この段落は行き方なので読み飛ばし可能。
台北から大渓はバスで直接行けます。バス停はMRT西門駅を出て中華路を南へ行ったところ。国軍歴史文物館がある交差点を左に曲がると道の向かい側にあります。午前6:00から午後7:30までは30分間隔で運行されてます。x時0分か30分辺りに付くようにするとすぐ乗れると思います。今日は10:10ぐらいに着いて30分近く待ちました。ツイてない。運賃は101元。バスに乗るときに運転手に「たーしー」と告げると運賃と引き替えにチケットをくれます。

台北の車窓から

バスに乗って、ぼけらーと景色を見てると、クラクションを鳴らす運転手。いつもと鳴らし方がちょっと違う。なんとなく正面を見ると乗車口のガラス越しに横倒して転んでいくバイクが見えました。おいおい。路駐の車とバスに挟まれたよう。入ってくんな、というクラクションだったか。運転手が出ていって、転んだおじちゃんが大声で怒ってましたが、5分ぐらい話して軽い足取りで帰ってきた。転んだおじちゃんも笑顔でバスの乗客に手を振ってました。一体どういう話合いをしたんだ。壮絶、台湾壮絶。

1時間半ほどで大渓の町に到着。お尻痛い。鶯歌より古い街並みが残ってます。

大渓の古い街並み

大渓の古い街並み

まずは腹ごしらえ。35年の老舗という「巧厨房」というお店が目に付いたので入ってみる。燻雞飯 80元なり。燻された鶏肉が美味い。台湾さんは食に関しては妥協がない。パッションフルーツジュースを買って町をブラブラします。

燻雞飯

廟でお祈り。

廟

廟の中

河を眺める。

大漢渓

河原に行ってみた。日陰がないので、あっつぅ。

大漢渓の河原

稲は15cm成長中と言ったところ。

田植え

滞在時間は2.5時間ぐらい。帰りは桃園駅行きのバス(乗車時間:約1時間、運賃40元)に乗り込み、台湾鉄道で帰りました。

桃園駅

鶯歌、三峡、大渓はバスと電車で1日で回れそう。次はどこに行こうか。

陽明山花季 2009

今回で2回目の陽明山花季。ぶっちゃけると日本人が2回行くイベントではない・・・な。やはり日本の春だ。圧倒的だ。

陽明山花季2009

桜は早くもサクランボになってるのがありました。ソメイヨシノはほぼ葉っぱだけ。

青いサクランボ

帰りは徒歩で北投方面に降りて前山公園の公衆浴場に寄ってみました。

前山公園公共浴場

本来ならばリラックス空間なのですがコイツは厳しい。浴室を覗いてみたところ直径4mぐらいの円形の浴槽に地元っぽいおいちゃんとおじいちゃんがたんまり入っていました。これに紛れる勇気はなかった。入り口の青い壁の向こうがすぐ浴室。着替えは浴槽の脇ですると思われます。無料です。日曜日ってのがいけないかなー。

んでここから歩いて北投に降りようとしたのですが30分歩いても下界は遠くにありけり。バス停だと7つぐらいだったんだけど。1バス停(単位)が遠いのか、と後悔しまくってたらタクシーが止まってくれました。助手席にカラー(花)を持ったおばちゃんあり。乗り合いでも助かったと乗り込むとメーターが動いていません。少し不安に包まれます。15分は乗ったでしょうか。MRT 新北投駅に着いてお金を払おうとすると「不要」と。ひょっとして夫婦で旦那のタクシーを使って竹子湖まで観光に行ってたのではと想像。こういう細部が聞けないのがダメだなー。とにかくありがたく何度も頭を下げて感謝しました。台湾のやさしさに触れた一日。本当に助かりました。

久々の士林夜市

士林夜市

半年ぶりぐらいに士林夜市へGo。メジャーすぎると斜に構えてしまいますがやっぱり賑やかで面白い。ひたすら歩き回りB級グルメを食べまくりました。油たっぷりの揚げ物があったりして、身体に悪いのはよーくわかる、でも美味い、くやしい、ギギギギ、みたいな。美味しいお店の見分け方は行列が出来ているかどうか。人が多いところには迷わず並びましょう。ヘタなガイド本読むより確実です。

北京式のシャブシャブ屋さん

北京式シャブシャブ

台湾は仕事納めなんてことはなく普通の週末。鍋屋さんに出かけました。北京式のシャブシャブで中央の怪しげな筒には炭火が入ってて鍋が煮え立ちます。煙が絶えることなくもうもうと上る。写真が撮れないってば。シンプルなスープでしゃぶしゃぶした具材をごまだれで頂きます。アスパラガス、えのきだけ、なんかよくわからない緑色の葉っぱ、豚肉、羊肉、魚団子をわしわし食べる。美味い。

途中、ティッシュペーパーを取ってくれたので、ぶちーんと鼻をかんだら「・・・台湾に染まってますよ。」と素早くツッコまれました。やー、なんだか年末って気も全くしないんですよね。いいのか悪いのか。できれば両方のいいところをくみ上げて進みたいものです。

象山で忘れ物

象山に行ってきました。ここは台北市の夜景を撮る上で外せないポイント。スクーターがないと行けないのだと思い込んでたのですが、226番のバスに乗り込み呉興國小で降りると徒歩で行けました。崖みたいな階段があります。景色が開けるポイントにたどり着いた頃には生まれたての子鹿のように脚がブルブル震えました。ザ・運動不足。

でー、三脚立てて使おうとしたらクイックシューが入ってなかったのよ。毎回確認するのに今日に限って確認せずに来ちゃったのよ。100% 会社のビデオカメラに付いてるのよ。ここに来るのに家から1時間半ぐらいかかるのよ。せめてバスの中で三脚ケースを開けてればなー。ガックリとうなだれ手持ちで撮影して帰ってきました。某歩道橋から夜景を撮る予定も中止。下見できたからいいさ。いいのさ。

※クイックシュー
三脚とカメラを接続するアダプタ。

あんまり寒いので北回帰線を越えてきたの巻 後編

「あんまり寒いので北回帰線を越えてきたの巻 前編」はこちら

台湾の中で一番最初に発展した都市は台南だったそうです。すみません、今回行って初めて知りました。ずっと高雄だと思ってた。この孔子廟ができたのは1665年。台湾初の文廟であり「全台首学」と呼ばれます。主に経学(儒教)を教えていました。

緑が多く広々とした環境。朱で統一された建物に気合いを感じます。ただ夏場に来たら灼熱地獄だろうなぁとも思ってみたり。

孔子廟の東側にはオシャレなカフェや手作りのお土産を売る屋台が並ぶ通りがあります。定期的に植えられた木々が良い感じ。独りだったんで往復しただけですが。

時間は14時半。そろそろ何かお腹に入れたいと「福記肉圓」へ向かいます。ここは孔子廟の南側。肉圓とはデンプンで作ったもっちりした皮で豚肉を包み込み甘辛いソースをかけたもの。肉圓2個とスープで36元なり。素朴でやさしい味でした。この店はこれ一品なので中国語がしゃべれなくても注文可能。それもどうかと思いますが楽であります。

次に訪れたのが「延平郡王祠」。17世紀、台湾を占領していたオランダ人を追い出した鄭成功を祀る祠です。正直、翌日には忘れそうなんですが、この御方、出身地は長崎の平戸、母親は田川松という日本人なのです。ちなみに父親は中国人。この生い立ちと功績で日本統治時代でも現在でも常に人気だとか。台南市内にある成功大学や成功路はこの方が由来のようです。たぶん。

移動途中でふらっと裏道に入ってみる。細い道が脈絡なく続いていて迷いそう。

最後に着いたのが赤嵌楼。1653年にオランダ人によって築かれた要塞です。

要塞だからかFPS症候群を呼び覚ましてくれます。この壁でカバーアクションとか、上階にちらちら見える人にスナイプされそうで落ち着かないとか。

実はここに来る前に、祀典武廟という廟を見まして廟メータがレッドゾーンに入ってため、さらっと上階に上がって帰りました。もうしばらく廟は見なくていい。

で、今回の反省。

  • 食べ物系の攻めが薄い。蝦巻とかトーストにクリームシチューが入ったヤツとか未体験。
  • 安平地区に行けなかった。ここには要塞や城郭、古い街並みが残っている。
  • Olympus E-3は重いし嵩張る。仕事じゃないので今後は E-300 を持ちだそう。

じっくり遊ぶには午前中早くから行くのがよさそうです。始発レベルの新幹線でどうぞ。

あんまり寒いので北回帰線を越えてきたの巻 前編

さみー。気温15度ぐらいの日が続いてます。台湾でこれだけ寒いのはこたえます。部屋で着込んでパソコン触るだけなのもアレなので、ふと思い立ち台北駅9:48発の高鐵(台湾の新幹線)に乗り込みました。目指すは台南。食べ物がおいしく古い町並みが残っているそう。なにより暖かいはず。切符は片道1,350元。往復すると7,000円を超えます・・・月末の破壊力としては十分だ。観光コースを練ったり景色を眺めていると定刻の11:31に台南駅に到着。

プラットフォームから外を眺めると・・地平線が見えそうです。街中に着くんじゃないのか。しばし、ぼーぜん。

不安に震えつつ改札口を出ると台南市中心部行きの無料シャトルバスがありました。助かった。乗車時間は約40分。想像以上に遠い。駅なんて簡単に作り直せるものではないのでもっと近くに作った方がよかったのでは。

今回は街並みを堪能するためにひたすら歩きます。路地裏にも挑戦していきたいところ。歩き出して10分。早くも第一古い建物発見。鍋や食器、掃除用具など日用品を扱っているようです。大正チックな曲線造形がすてき。

続いて壁面に書かれた119番がグッとくる台南市消防局。1938年に建てられ今も現役です。

国家台湾文学館もモダンな外観。ここは台湾文学の拠点となっているそうです。中文が読めないので中には入らず。

で、後編は「イヤと言うほど廟を観た」「台南の小吃」「路地裏探索」の3本をお送りいたします。

あんまり寒いので北回帰線を越えてきたの巻 後編はこちら